新興国のリバースイノベーションが、1~2年前から話題になっていましたが、いよいよと世界レベルへの影響が強くなってきて、特にインドのそれは日本人の生活さえ変えることになりそうです。

一般的に、先進国の海外に物を売る戦略をとるグローバル企業は、先進国で開発をし、その製品を新興国向けに少し変えて(マイナーチェンジ)販売しています。

その逆がリバースイノベーションで、商品の品質、性能は新興国の一般大衆消費者を対象にして、最低限のレベルで、とにかく価格が安い製品を開発し、その商品を先進国にも輸出し、販売をさらに拡販します。その販売力にはGEの社長さえ脅威を感じる発言をしています。

インド企業の世界への販売力がどんどんと強大になっていくとともに、人口問題がインドを助けます。これから40年で中国が労働力人口を15%減らすのに対し、インドのそれは対中国比で倍増します。

一国の老人と子供が少なく、生産年齢人口が多い状況のことを「人口のボーナス」と言います。日本で言うと高度成長期の団塊の世代が必死に働いていた時代です。

インド、恐るべしですが、、その次の「人口のボーナス」は中東とアフリカに支払われます。

日本企業のターゲットは、アメリカ、中国ではなくこれらの世界に絞ったら、いかが?でしょうか。

税理士法人SETACS