いろいろな人の安倍評を読むと、どうやら「真っ正直で善人な性格」ということになります。

前回の首相降板の時の「お腹が痛いので辞める」(毎朝二日酔の我身からは非常に親しみが湧きますが)といった健康問題は薬で治るでしょうが、そのような性格ではストレスもきっとすごいのでしょう。

今回の自民3分の2の圧勝の報の中でも、喜びの表情は全くなく、思いは前首相時代に小泉郵政選挙で得た3分の2を引き継ぎ、人柄が良く友人を大切にする性格は「お友達内閣」と揶揄され、人の良さから造反組を復党させ、閣僚が失態、失言をしても許すことによりマスコミの批判がヒートアップしていき、安倍嫌いの朝日新聞だけでなく、右の仲間読売新聞からさえ批判された時のことでしょう。

しかし、こんな人が良くてストレスに弱い安倍さんが、これからの日本の舵取りができるかどうかの話は全て横に置いといて、安倍政権に期待せざるを得ないのが、今の日本、です。

まずは経済問題ですが、安倍さんはインフレターゲット論者で「インフレターゲットに賛成する人」を日銀総裁に任命したいと言い、2~3%の物価上昇を目指し、さらには建設国債の日銀引受けなども主張して経済を押し上げようとしています。

やはり資本主義の中では株価上昇、輸出立国なので適度な円安、国の90%以上を占める中小零細企業の発展が望まれます、、、安倍さん、、、がんばってね。

次に外交問題でも最悪状況になってきた中国との尖閣諸島問題ですが、安倍が選挙時の公約に掲げた「尖閣に港湾施設を建設し、公務員を常駐させる」を自民大勝が民意の支持と主張して、石原慎太郎等の日中戦争を望む輩に煽られて実行するとなると、「日本の建造物建設と公務員常駐というレッドラインを超えたら戦争だ」と言っている中国と真っ向対決になります。

それらを阻止するためだか煽るためだかの、度々の尖閣周辺の領空、領海侵犯があるのです。

そうなると考えられるのは、①米国を巻き込んでの「第3次世界大戦」、②「自国の防衛は自国でやるように」と言い出した米国は米軍の情報を収集して日本軍に教えてくれるだけで戦争には参加してくれない、などですが、中国は米国の出方次第によっては強硬手段に出てくるでしょう。

仮に、日中戦争になって日本が勝っても負けても、中国は日本に経済制裁を強化し、国交を断絶し、一切の関係を絶ってくることは間違いなく「日本のモノがなければ中国はやっていけない」理論がありますが、中国は代りにドイツから購入すれば良いので、痛くも痒くもないという態度をとるでしょう。

韓国の新大統領パククネが「日本は、従軍慰安婦などの戦争犯罪を全て認めて中韓と仲良くしなさいよ」と言っている裏は、「戦争犯罪を認めないと中韓主体の東アジア共同体に入れてあげないわよ」、、一時期の「台湾みたいにアジアで孤立するわよ」との脅しです、安倍さん、本当にがんばってね。

税理士法人SETACS