フランスのオランド大統領が驚愕の「富裕層増税」を打ち出しました。

 年収100万ユーロを超える高額所得者に、2年間限定とは言え、なんと75%の税率をかけることを提案しました。

 今、1ユーロ約121円なので100万ユーロは約1億2千万円ということになります。

 フランス国内で対象になる富裕層は2000人程度のようですが、その中の一人である俳優のジェラール・ドパルデュー(映画シラノ・ド・ベルジュラック)が怒り、ロシアへの移住を決めました。

これまではフランスの魂を現すようなレ・ミゼラブルのジャン・バルジャンなどの役をやっていた人の海外移住は、フランス首相エローの怒りを買い「ろくでもない奴だ」と叫び、さらにそれに怒ったドパルデューが「オランドは、成功者や想像力・才能のある人を罰しているだけだ」と言い返します。

もっとも、フランスの富裕層への増税は今に始まったことでなく、したがって富裕層の国外移住も今に始まったことではなく、俳優アラン・ドロン、元F1アラン・プロスト、料理家アラン・デュカス、カルフールなどの大企業の創業者たちや大企業もベルギーを中心とした国に移住し、国を立て直すための増税のはずがフランスへの大損害を与えています。

さて日本のこれからの大増税政策である、「消費税増税」「所得税の最高税率増税」「相続税増税」は、果たして日本を救うのか、富裕層の国外移住を促すのか、憂鬱な日々が続きそうです。

税理士法人SETACS