中国のロビー活動のすごいところは、選挙の無い国なのに選挙のことをよく知っていることです。

 というのは、日本の対米外交というと「何と言っても大統領」で、歴代米大統領に日本の歴代首相が個人的にも仲良くなろうと、その外交活動の全てを1点に絞っているように見えます。

 実は、アメリカはその政策決定には大統領だけでなく議員がものすごい力を持っています。

その議員たちの人生で一番大切なことは次回選挙での再選であり、そうなるためには自分の選挙区へのアピールが必至であることを、中国はよくよく心得ているようです。

だからこそ中国は大統領だけではなく、議員たちとも頻繁に交流を深め、その議員の選挙区まで訪問して、その議員の地元で売りたい物を中国政府や中国企業で大量に買い付けたり、その選挙区に中国企業の工場を誘致したりすることをするのです。

選挙の無い国なのに、選挙事情通なのです、すごいですね。

それだけではなく、中国と韓国はアメリカの有力大学に寄付口座を作って、学生で中国や韓国の政治経済を研究する人たちに自国に有意義になる情報を発信する形を固めています。

日本の外交は中国に対抗できるのか、アントニオ猪木でいいのか。

税理士法人SETACS