たまにはファイナンシャル・プランナーらしきことを書いてみます。

 あなたは、老後の生活を確保していますか。と聞かれて「おー大丈夫だよ、死ぬまで安泰さ」と答えられる人は、この日本にいったい何人いるのかと調べてみました。

 退職後の生活費として用意している金額が0円という人が、全体で40%で、男女年代別に、

男性20代50%、30代45%、40代42%、50代28%

女性20代55%、30代42%、40代38%、50代23%、が貯金0円ということでした。

 そして退職後の資産形成のために行っていることとして、特にしていないが42%、計画的ではないができる限り貯蓄をしているが33%、計画的貯蓄をしているが17%でした。

 結論としては、老後のことは、心配は心配だけど、なんとなくどうにかなるだろうと漠然と考えている日本人が多いのかなというイメージなのでしょうか。

 しかし受給年金の額は減り、アベノミクスで円安になり小麦粉などの輸入食品が値上がりし、デフレ解消インフレで物の値段は上がり、となるとこれでは老後へ向けての生活は悪化の一途です。

 そこで、「老後を逆算して資産を準備して行こう」と考えてみます。

 まずは、夫婦の寿命を95歳までと想定して(夫は外で飲んだくれていて寿命が短いとしても、妻は節制した生活をしているので、妻の生存確率20%を参考にすると、この辺まで生きると想定します)、75歳からの20年間は仕事もできないので、「使うだけの時代」と認識します。

 次に、その前の60歳から75歳までを、資産を引きだしながら残りの資産は運用し続ける、言ってみれば「使いながら運用する時代」とします。

 そうなると、例えば、年金以外に月に10万円あれば何とかなると考えるのであれば、75歳からの20年間は10万円×12月×20年間=2400万円が必要、ポジティブに考えると2400万円あれば何とかなるという事になります。

 だから、その前の「使いながら運用する時代」は、なんとか75歳で2400万円残せる若しくは貯まるようにがんばる、だが、それが無理そうであれば、体力を残す若しくは鍛えて75歳からも働けるような身体になっておかなければなりません。

 言ってみれば、身体も「使いながら運用する時代」とも言えそうです。

 人間、身体にいろいろな部分がありますので、「使いながら運用する」に適した所と、適さない所もあるでしょうから、その辺は皆さまの手腕次第で運用して、ぜひ脳に刺激を与えて、「健康な長生きを」楽しめるように工夫したいものであります。

税理士法人SETACS