韓国の学生と親御さんの学歴偏重、就職ではサムスン偏重は有名な話になりましたが、アメリカ企業に就職しようとする人たちにはより高学歴が求められています。

 例えば、世界の誰でもが知っているGoogleでは、スタンフォード大学卒業でも博士号、修士号、くらい持ってないと、非正規採用でしか就職できません。

 アメリカの大学の学費は日本の大学の比ではないくらい高く、このスタンフォード大学での学生生活を1年間送るための費用は約56千ドルだそうで、日本円にすると560万円ですから、4年間の大学生活を送るためには、なんと!!、2240万円となります。

 仮に、わが家に優秀なお子さんが二人いて「パパ、ぼくスタンフォード大学に行きたい」「あたちも」と言われたら、4500万円のわが家建築分くらいのお金の出費となります。

 よって、アメリカの学生ローンの負債総額はすでに1兆ドルを超え(ひえー、100兆円)ました。

 そんなに借金をしながら、スタンフォード、ハーバードといった世界の誰もが知っているような大学を卒業しながらも、非正規採用だとすると学生ローンを返すことなど到底できなくて、「あんだよ、こんなことなら大学なんか行かなくても良かったじゃん」と、きっと滑らかなキングオブイングリッシュで嘆いていることでしょう。

 そこで学生たちは何を考えるかというと、「そうだもっとスキルを上げればいいんだ」とばかりに、MBA(経営学の修士)やPhD(博士号)の資格を取り、再び就活へと走りますが、例えばシリコンバレーのように、アイデアを持つ者にはチャンスはたくさんあるが、優秀な人があふれているので競争も激しく、このような資格でも多くの収入を望めなくなっています。

 そう考えると、日本の大学は「あまちゃん」に思えてきますが、日本の就活もかなり厳しいことになっているようで、古今東西の学生たちよ、がんばるのだよ。

税理士法人SETACS