日本人の年齢別死亡率の1位が、1014歳「がん」、1535歳「自殺」、4089歳「がん」、9099歳「心疾患」とあります。

 9099歳の「心疾患」はまあそうなんだろうなあ、「心臓よ、お疲れさま」という感じですが、1535歳の「自殺」は大問題です。

 しかし、この大問題には今回は触れず、今日は「がん」は早期治療するのか、放置するのかという、1014歳、4089歳の大問題の「がん」の扱いについての対立に触れたいと思います。

 かたや、慶応大学医学部放射線科講師で「ガン放置療法」の近藤誠医師で、近藤医師によると、がんには、本物の「がん」と、偽物の「がんもどき」があり、本物の「がん」は発生直後から転移して、どんな治療をしても死に至る。偽物の「がんもどき」は転移する能力がなく命に別条がないので治療する必要がない、したがって、両方とも自覚症状がない(痛くないなら、という事か?)なら放置しておけば良いという理論です。

 一方、18年間診療所を営む在宅医療の論客である長尾医師は、500人以上の早期がんを見つけ完治した人は何人もいたという町医者としての経験を元に、「がん」と「がんもどき」の間にはグレーゾーンがあって、悪性になる前の「もどき」を早期治療すれば完治する。近藤医師のいる放射線科は「早期がん患者との接触がないので、そのことを知らないのでは」と言う。

 私的には長尾医師が正しいような気もするが、今の正常細胞も痛めつけてしまうような過酷な「がん治療」も辛い。

 門外漢の私にはよくわからないのですが、近藤医師はその正論か極論のせいか、同期で教授一番乗り間違いなしと言われたそうですが、講師のまま今春定年を迎えるそうです。頑固一徹。

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