「生徒の駿台、講師の代ゼミ、机の河合」と言われていた三大予備校の一角である代
ゼミが大リストラをするとのことで、時代の流れを感じました。

我々の浪人時代の代ゼミと言えば、冒頭のキャッチフレーズの如くテレビによく出る
派手な講師陣が脚光を浴び、偏差値が高くないと入れない駿台、河合塾とは一線を画
す身近な存在でありました(遊びに行ったことはありますが、勉強に行ったことはな
いですけど)。

それにしても「机の河合」って、ほかの予備校の机が長机で座りづらいけど河合の机
は一人一つだから設備がいいということなのだろうけど、河合塾はこのキャッチーで
いいのですかね。

閑話休題。そもそも代ゼミの始まりは、1957年に創業者がパチンコ、質屋、キャバ
レーを経営していたのをさらに代々木に予備校を開校したもので、講師もべ平連代表
小田実さんや東大全共闘議長などを集め、今から思うといったい何を教えてきた予備
校なのだろうかと感じます。

そんな反体制の色が濃かったもので、帰国子女のバリバリの講師陣を何人も雇った駿
台とは違い浪人生の予備校と言うイメージで定着しました。

その後、実力がないのに派手な衣装とパフォーマンスだけの講師に嫌気をさした他の
講師が辞めて東進に移籍したとかしないとかで、さらにそもそも浪人生も最多の頃よ
りも3分の1にまで減り、徐々に衰退の一途をたどってきたわけです。

今の社長は創業者の孫で慶応→銀行→米ペンシルベニア大学で博士号のバリバリの帰
国子女、何か皮肉な運命を感じるものではあります。

税理士法人SETACS