チュニジアで博物館襲撃事件が起きました。
 私は以前に森本哲郎さんの本「ある通商国家の興亡」を読み、カルタゴという商業で繁栄している国が商業で儲けたお金で傭兵を雇い、当時絶頂期を迎えていたローマ国に何度も戦いを挑み、途中カルタゴのハンニバルという武将率いる軍団がピレネー山脈をゾウで越えてローマに攻め入って、もう少しでローマ陥落かと思わせるところまでは行ったが、最後はローマに滅ぼされた。
 この構図は、日本が米国と戦争をし、戦後も経済大国として大経済大国の米国に挑んでいる姿と酷使しているのではないかというようなことが書いてあって、カルタゴに非常に興味を持ち、現在は名前を変えて「チュニジア」となっている彼の国を訪ね、カルタゴの商船、軍船が賑わっていただろうコバルトブルーの澄み渡った海が静かに流れている波の向こうに地球の反対側の日本を思い、砂漠の中の道をバスでその博物館に訪ね、歴史の深さを感じ入りました。
 カルタゴの若い女の子たちは絨毯屋さんで絨毯に一針一針と刺繍を入れながらも、私の姿を見つけるとスーッと立ち上がり私に群がり、私を欲し、、、、、いや、残念ながら、私の胸に刺してあったボールペンを欲しがり、私の父の赤いボールペンも欲しがりました。
 敗者の歴史とはかくものかと想ったことを、いまチュニジア襲撃事件で思い出しました。
 日本国よ、若い者たちへの道筋を頼んだよ。

 

税理士法人SETACS