職業柄、住所を正確に書かなくてはいけないことがあります。
 千代田区岩本町1丁目、、、「丁」、、、この「丁」という字が懐が深くてしかも味があるやつなのです。
「豆腐、1丁ください」「1丁、やったろか」「パンツ1丁で歩き回るなよ、エロいぞ」「そのパンツの大きさ丁度いいね」、パンツの話から元に戻して、「丁重に挨拶をする」「書物を装丁する」「丁髷を結う」、どうですか、何とも奥行きの深い奴で、沈丁花という花の名前にさえ使われています。
 そうそう、丁半ばくちの「丁」も偶数の意味で使われていますし、飲み屋で「ビール、1丁追加―」とかも言います。
 でも、やっぱしパンツは1枚2枚だしなあと、またパンツに思いを移し調べてみると、どうやら唯一身に着けているのが「一枚」だからそれを強調して「一丁」になったようです。
 本来は「丁」は「挺」で、意味は手に持って使う棒状の道具類を数える言葉が変化しました。
 ちなみにロウソクが貴重品だった時代に、1本しかない貴重なロウソクを「一挺蠟」(いっちょうろう)と言い、それが変化して、一着きりの服のことを「一張羅」と言うようになったようです。

 

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