2014年にサッポロビールが「第3のビール」として発売した「極ゼロ」は発泡酒であるとして、国税は「発泡酒」の酒税47円と「第3のビール」の「軽減税率」酒税28円の差額19円に販売数をかけて、115億円の課税をし、サッポロビールは自己防衛のために納税をし、さらに爆売れしていた「極ゼロ」の販売中止をしたものの、今年になり「やっぱり第3のビールだったのだから税金を返せ」と反発し、「極ゼロ戦争」は第2幕を迎え、これが今後の「軽減税率」案の行く道に暗雲を浮かべます。
 英国では、P&Gが販売している「プリングルス」という「ポテトチップス」を、P&Gは20%の標準税率が適用されるポテトチップスではなく、ゼロ税率の適用される「ケーキ」として販売しています。
 こうなってくると、日本でも、国民食「カレー」に軽減税率が適用されると「ラーメンのようなカレー」が出てくるだろうし、同じく国民食「天ぷら」に軽減税率が適用されると「さつま揚げのような天ぷら」も出てくるだろうし、「和食」に軽減税率で「フランス料理のような和食」、「紙芝居」に軽減税率で「映画のような紙芝居」、「ファミレス」に軽減税率で「キャバクラのようなファミレス」、その他「男優のような女優」、「オネエのようなおかま」、「お尻のようなお腹」とわけが分からなくなってきます。
 このような流れ(勝手に流れを作るなと言われそうですが)に果たしてこの行方は!どうなるのか?

税理士法人SETACS