イスラム教の高僧が眠気を覚ますために西暦900年に愛飲し始めたコーヒーは1600年ころまではイスラム教徒だけの飲み物だったそうです。
 アフリカのエチオピアで自生していたコーヒーの木が、オスマントルコの東西への侵攻により、アラビアのイエメンに移植されました。その頃の飲み方は当然「トルココーヒー」で、そのコーヒーがアラビアのモカ港からキリスト教の国であるイタリアのベニスに輸入されたのが1615年です。
 当時、「茶房」(タバン)と呼ばれたカフェは、売春の斡旋所だったり知識人の集まりだったりと役割を変えてきました。大人の世界だったのですね。
 久々に入ったカフェで珈琲の遥かなる歴史とケニアAAの酸味を堪能しているところです。

税理士法人SETACS