1. 都都逸の面白さ

 五七五は俳句、五七五七七は短歌で、都都逸は七七七五です。

その作品は、いわゆる「自虐ネタ」が多く、なんか拗ねちゃう感じでかわいく面白いのです。

「磯の鮑に望みを問えば、私しゃ真珠を孕みたい」、磯の王様である鮑も子供は真珠であってほしい、

「三千世界の鴉を殺し ぬしと朝寝がしてみたい」、高杉晋作が、鴉が鳴けば私は帰らなくてはいけない。ならば世界中の鴉を全て殺してでも、お前とゆっくり朝寝をしたいものだと詠みました。

「諦めましたよどう諦めた 諦めきれぬと諦めた」「可哀そうだよズボンのおなら 右と左に泣き別れ」、なんとも切なくて、かわいらしい都都逸ではありませんか。俳句よりも地位が低いのが残念です。

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