• お腹についた肉

 江戸時代の観相学の大家、水野南北は言います、⑴常に大食・暴食の者は、例え人相が良くても運勢は一定しない。⑵大食・暴食して、人相も「凶」であれば、死後、入るべき棺桶がないほど落ちぶれる。⑶酒肉を多く食べて、太っている者は、生涯、出世栄達なし。⑷小食の者は、死病の苦しみや長患いがない。

「我、思わずと、我がお腹に盛り上がる内臓脂肪を睥睨し、昨夜のお酒の後のラーメンに恨み節」と、南北風に嘆き悲しむのですが、晩年に「屋敷一町四方、蔵七棟」を貯めに貯めた南北と、酒肉を大食して、「内臓脂肪」を溜めに溜めたお腹、どちらが幸せかはわからない、とゴマメは歯ぎしりします。

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