世の中にはほめ上手な人がいます。人間、ほめられると脳下垂体から「やる気ホルモン」が分泌され、集中力が高まり能力アップし、ほめられていい気分になっ たときには快感ホルモンであるドーパミンが脳を活性化し意欲的になり、さらに普段からほめられることが多い人は精神を安定させるセラトニンが分泌され、脳 がストレスに強くなり、体の免疫力が活性化し、抵抗力も高まり体も丈夫になります。
先日ゴルフをした時のキャディさんは、どんなボールを打ってもほめてくれました。ドライバーが大スライスして隣のホールに行っても「当たりが良かった分飛 びすぎちゃいましたね、ナイスショットですよ」、アイアンを打ってゴロになっても「ゴロでもあそこまで持って行く人はいませんよ、ナイスショットです よ」、アプローチがグリーンから3mくらいのところに行っても「あそこまで行けば乗ったも同然ですよ、ナイスショットですよ」、まあ18ホールこんな調子 でほめてくれるので、私も脳からドーパミンがバンバン出てバーディを連発することになります (ウソだけど)。
  またこれはちょっと違う話なのですが、うちの子供の中一最後の通信簿を見ると、よほどほめることがなかったのでしょう(息子よごめん)、最後の方に「プル トップの回収数NO1」とあります。その下の行には「年間回収数もNO1」と年間王座も獲得していました。しかしこれは家で、缶ビールやトマトジュースを 飲むたびにプルトップをもぎ取って集めたのを学校に寄付したからのことなので、別に息子が何か努力をしてなし得たことではなく、お父さんが缶ビールをいっ ぱい飲むから達成したのであって、お父さんに何か賞が欲しいとこなのですが、まあ彼がほめられたと思って脳下垂体から「やる気ホルモン」が大量に分泌され 勉強意欲が大いに沸いてくれば大いに結構なことです。しかしお父さんがほめられたと勘違いして、脳からセラトニンが分泌され「飲む意欲」が湧いてくるよう な気もします。
  こうなったらこのストレス社会、人にほめてもらって大いに笑い、もしほめてくれる人がいなければマラソンの有森さんみたいに自分で自分をほめて「ハハハ」 と笑って、楽しく生きて行きましょう。但し、鏡に向かって「カッコいいよ」と言っている姿を他人に見られないようには注意いたしましょう。

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