米原万里さんは今年の5月に56歳の若さでその才能を散らせました。 私は米原さんが週刊文春で書評を書いているころからの大ファンでした。 そしてその 書評が本になった「打ちのめされるようなすごい本」を読むにつれて惜しい人をなくしたなあと思います。 最後は卵巣がんにより亡くなったのですが、晩年の 書評の対象となる本は「がんを治療」するためのものが多くなりました。 米原さんはお父さんの仕事の関係で小3のときにチェコのプラハの学校に転校し、そ のころ学んだ語学力と速読力を生かしてロシア語同時通訳をし、エッセイ、小説などを書いていました。 その書の中に、病気になり「最近、日に7冊程度しか 読めなくなった」とあります。 1日に7冊しか読めなくなったということは病気になる前は1日に10数冊読んでいたことになります。 恐るべし速読術で す。 恐るべしプラハ語学学校の教育です。  
日本の学校教育もぜひこのような教育を取り入れて彼女のような才人を世に送り出して欲しいものだと思います。 つくづく惜しい人を亡くしました。 合掌。

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