パソコンがないと何もできないようなことを書きましたが、これからのビジネスの方向性を考えていくとそうでもないことが出てくるようなので、その中で3つの方向性を探ってみましょう。
 「BからDへ」・・・Bはビジネススクール、Dはデザインスクールです。B出身の人たちは過去のデータを分析するのが得意で、それを元に5~10%の経 費を削減することはできるけど、新しいい事業を立ち上げることはできない、これから大切なのは自分の会社だけではなくその産業そのものが不況産業化してい くのを斬新に変えていくアイデア=デザインが必要ということです。「アートでは食えない」と思っていたDの人たちに朗報ですね、がんばってください。
 「SからAへ」・・・Sはサイエンス、Aはアートです。いろいろな情報を集約して一つの答えを求めていくサイエンスよりも、例えば数人の人が同じものを 見て絵を描いたとしても全ての絵は違うものです。一つの事からさまざまな仮説を生み出していくことに似ているということで、新事業を発想するのにはよろし い、それにはアートを学ぶことが必要だ、アートさんには朗報ですね、がんばりましょう。
 「LからEへ」・・・Lはロジック(理論)、Eはエモーション(感情)です。経済の動きは決して理屈通り動くものではなく、「まだまだ不景気が続くから お店でのランチはやめてお弁当にしよう」とか「不況なので夜もなるべく家で食べる」といった心理から、「不況だから旦那のこずかいは月3万円から2万円に する」といった妻の便乗タイプなどの感情が将来の経済動向を左右するということです。
 左脳はもういらない、これからは右脳の時代だということでしょうか。それとも、青年よペンを置いて街に出よ、そして絵を描けということでしょうか。答えは数年後に出るのでしょう。

税理士法人SETACS