(1) 相続税がかかるのは,基礎控除5,000万円+法定相続人×1,000万円を超える遺産がある場合です。例えば,法定相続人が奥さんと子ども二人の場合は
5,000万円+1,000万円×3人=8,000万円を超える遺産がある場合となります。住宅ローンなどの債務は遺産から控除できます。
(2) 法定相続人とは,誰かというと,まず配偶者は必ず相続人になれます。
その後から第1順位に、子,孫となります(配1/2:子1/2)。
子, 孫がいないと第2順位で、父,母となります(配2/3:父母1/3)。
父母がいないと第3順位で、兄弟姉妹となります(配3/4:兄弟姉妹1/4)。
(3) 遺産の中で,お墓は非課税となります。
寿陵(じゅりょう)とは生前墓とも言い,生きているうちに建てるお墓のことをいいます。寿陵は古くから中国でも行われたおめでたいこととされ,秦の始皇帝も建てたとされています。この寿陵の場合は,お墓は非課税です。
もし,寿陵がない場合は,子どもなりがお墓を建てるのですが,相続財産の中からお墓代を出しても,この分は非課税とならずに相続税の対象となります。
つまり,寿陵を建てておけば,その分相続税の節税となるわけなのです。

税理士法人SETACS