一言で言うと‘弱いものいじめ’の改悪となりそうです。配偶者特別控除の廃止は主婦いじめ、特定扶養控除の廃止は子を持つ親いじめ、外形標準課税は中小零 細企業いじめ、ひどいものです。これが通ると主婦はパートに出るので他の人の雇用機会を圧迫し、子を持つ親に負担が増えるので少子化に拍車がかかり、中小 零細企業は赤字なのに税金を支払うようになり今以上の経営難に陥ります。世の中の全体を見ての案とはとても思えません。
特に外形標準課税についてはいわゆるエコノミストと言われている人たちも「中小企業の社長は毎日高級車を乗り回して、うまい酒を飲みまくっていながら、そ れで会社は赤字を出して税金を払わないのはけしからんのでこの課税は賛成だ」、などとまるで的外れのことを言っています。現場の厳しさを知っていたらこん なことは言えません。
そして自民税調のあの怖そうな老人たちの融通のきかなそうな意固地な態度、「この私を老害というのか」とすごんだ老人もいたそうですが、すごまれた若手・中堅議員もビビッてしまって意見も言えません。いったい日本はどうなるのでしょうか。

税理士法人SETACS