ふぐの淡白な味と柔らかでいて弾むような舌ざわりはとてもおいしいものですが、さらに、肝をたれに溶かして身と絡めると、その味は忘我陶酔の境地となりま す。ただしご存知のように肝には猛毒があり、肝を食べるときは女将に「歯茎を楊枝でつつきながら食べてね、痛くなくなったら、もう食べないでね」などと言 われます。毒にあたると-早くて20分、通常4時間で発症する。まずは唇・舌がしびれ、次いで嘔吐・頭痛、やがてしびれが麻痺に変わり四肢から全身に拡が る。歩行は千鳥足となり、知覚麻痺・嚥下困難・言語障害・呼吸困難・血圧効果・チアノーゼ、そして呼吸が停止し、4~8時間後死に至る-らしいのです。 「ふぐは食いたし、命は惜しし」とはよく言ったもので。

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