先日テレビで、津軽海峡の戸井港であがるマグロの刺身は世界一だと出ていました。冷たい水の海にすむ魚ですから当然魚自体も美味しいのでしょうが、その魚をさらに美味しくするための工夫が随所にされているのに漁師としての海人の誇りを感じました。
糸にかかったマグロは船に引き上げられるまでに暴れると、体温が上がり刺身としてまずくなるので、糸に電気の輪を通して感電させてから船に引き上げます。 そして脊髄をノミで叩いて穴を開けて太い針金をこじ入れて、即絶命させてから血抜きをします。これで、マグロがすし屋に到着してから「旨さ」は3日後が最 高になります。しかしシーズン中に1人の漁師が獲れるマグロはせいぜい2~3本です。それでも1本240kgで500万円くらいになるので生活はできま す。トロの価格も押して知るべしですが、旨そうです。
おいしい戸井のマグロは良いのですが、日本人のマグロ好きを狙って世界各地でマグロの畜養が盛んです。当然薬も使います。特に地中海での畜養マグロの9割は日本用ですが、ダイオキシンやPCBが多く含まれ、中国産のマグロは抗生物資が大量に投入されています。
世界のマグロの3割を食べてしまう日本人なので、食べないのはつらいでしょうが、せめて妊婦はメチル水銀濃度の高い大型魚は食べないほうがよろしいようです。

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