オレオレ詐欺がまだまだ有効な騙しの手段として使われているようですが、「華麗なる騙しのテクニック」という本を読むとアメリカのビジネス界が詐欺によって被っている損失は年間4000億ドル(日本円約44兆円)で国防予算の約2倍となっているようです。
しかもその損失の1/3が企業内での横領で、その横領犯の大半が、たいてい1番疑わしくない人物で、とても感じが良く、勤続年数が長いときています。例え ば給料計算を担当する女性が自分に「特別手当」をつけ、最初の年は年間1万5千ドルの着服が10年後には年間100万ドルになっていたりするそうです。
その他、マイアミ国際空港のレンタカー屋のレンタカーの1日の料金は10ドルで乗り放題。安いと思って多くの人が借りに来たけど、そのころから全米各地で 偽造クレジットカード取引が横行しました。レンタカー屋は隠れ蓑で実はカードの番号を記録するためのお店だったのです。自分だけは騙されないと思っても年 々手口は巧みになります。「嘘みたいに良い話」は実際には「嘘でしかない」を肝に銘じて生きていきましょう。

税理士法人SETACS