政権与党が民主党に変わり、自民党は頼りにならなそうな谷垣さんが総裁になりました。
 日本はどのように変わっていくのか、と言う前に、あまりの景気の悪さに、この先いったい日本はどうなってしまうのかと危惧を覚える毎日です。
 その中、前原国土交通大臣の仕事が多いのに驚いています。自民党政治の汚点の数々がこの辺に集約しているようです。
 それにしても、建設途中のダムの多いこと、150か所近くのダムが何十年も前から建設が始まってなかったり、途中になったりしているのは驚きました。建 設をしない間にダム周辺の地方にはどういう仕組みかわかりませんが、大量のお金が落ちるので、何十年もそのお金に頼って生きてきた人たちは他の仕事をする 当てもなく、村おこしをするアイデアもなく、スポイルされ、「ダム建設を中止すれば、我々の生活はどうなるのか」と訴えます。
 例えは悪いのですが、イギリス人がアメリカ大陸に渡り、原住民のインディアンに働かなくてもいいからとお金と酒を与えたスポイル方法に似てないとも言い切れません。
 こういった公共事業やいわゆる箱モノにお金をかけてきたのが自民党で、物にお金をかければ、そのお金が世の中を回って景気が良くなるという理屈の元の政策でした。
 それに対して、民主党は子供手当に象徴されるように、人にお金を渡せば、その人はお金を使うので、世の中にお金が回っていくという政策です。
 消費者ベースの経済政策としてはそれもよいのでしょうが、今一番困っているのは中小企業で、年初に借りたセーフティネットの返済開始時期がそろそろ来て います。「秋には多少景気も回復するだろう」という予測の元、借入返済計画も立てられたのですが、この状態ではそれもままなりません。
 しかも亀井さんの「銀行には3年間借りた金を返さなくていい」という発言を受けてか受けないでか、その日以来、銀行の新たな貸付が大変に厳しいものになりました。
 いつまでが期待で、いつからが結果なのだろうか、民主党よ、がんばってくれ。

税理士法人SETACS