姉歯とはいかにも珍しい名前で、昨日ある人が姉歯は糸切り歯のことだ、と言っていたので早速調べてみるとそんな論述はどこ にもなく、和漢三才図会という日本最古の百科辞典にあたって見ても姉歯などという言葉はなく、それでもやっと宮城県栗原市金成姉歯(かんねりあねは)にあ る松が有名というところまでわかりました。なぜ有名かと言うと、平安朝時代に今の岩手県高田市の長者の娘朝日姫が官中の女官に選ばれて都に向かう旅をして いたが病気になりこの地で死んでしまいます。妹が代わりに女官になりこの地の姉の墓に松を植えて姉を偲んだそうです。だからなんで姉歯かと言われると地名 としか言いようがありません。
そこで考えてみました。平安時代の縫製工場に勤めるお姉さんたちが糸切り歯で糸を切っていたから姉歯なのか。また は、平安時代に女性が成人になったしるしとして「お歯黒」をするようになりましたので「姉歯黒」が姉歯になったのか。江戸時代の既婚女性はみんな「お歯 黒」をしていたので同じく「姉歯黒」からの姉歯か。姉歯建築士は私を含めたマンション住民にとてつもない不安を与えましたが、名前ではなかなか楽しませて くれています。

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