阿久悠さんは、本当に同じ人が書いた詩なのかと疑ってしまうほどの、各分野の曲の作詞をしています。ピンクレディ「あ るときなぞの運転手」、都はるみ「着てはもらえぬセーターを」、山本リンダ「もうどうにもとまらない」、ウラウララと多種多様です。その発想方法とし て、たとえば沢田研二のテレビドラマ挿入曲の「時の過ぎ行くままに」は、プロデューサーから「沢田は抑えたから、彼が一番魅力的に見えるストー リーを考えてくれ」と言われ、惨めな暮らしをしていた青年が実は、時効が迫ってきた3億円犯人という設定で、「あなたはすっかり、つかれてしまい、生きて ることさえ、いやだと泣いた・・・」となります。
また数々のヒット曲の中でも「津軽海峡・冬景色」は、日本の女の情念を「上野発の夜行列車降りたときから、青森駅は雪の中・・・」と、たった2行で上野から600キロ離れた青森に移動させることによりあらわした自慢曲だそうです。
まさに天才、こういう時代を上手に読んでいく発想は事業の経営にも役に立つような気がします。「時代読み ウララウララと お金持ち」、あっと誰かに似てきたようです。

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