88.子供の執念 2006.11.1 掲載
私の小6になる子供は、父親に似たのか、祖父に似たのか、食べ物に対する執念はすさまじいものがあり、しかも研究熱心でもあります。
例えば、家の近所のでんというラーメン屋ではいつも彼は普通のラーメン、私はつけ麺を食べます。
私が麺を食べたあとのタレをスープ割にしてもらうと、彼は隣から「この辛さがたまらない」とか言ながら、私のスープを奪って飲んでいるのですが、ある日私 が風邪をひいてうつるといけないので、飲ませないでいると「次は自分もつけ麺にしてみる」と決意を固めます。 そして後日、彼はつけ麺を注文すると、私の 一挙手一投足に目を配り、私が唐辛子を二振りすると彼も二振りし、私が豆板醤を三杯入れると彼も三杯入れます。 その集中力と注意力が普段の行動には一切 表れないのはどういうことなのかと疑問を呈すると、そのような問いかけは無視をして「今、お酢はどのくらいいれたの」とさらなる研究を怠りません。
彼はちらちらとこちらを見ては真似をしています。 そして最後にスープ割にしてもらった器を、大事そうに両手で抱え、いかにもおいしそうにすすります。 「おいしい」としみじみと語る彼の器をちょっと取り上げ、飲んでみるとおいしくできていたので、「正解」と言うと、「完爾」と満面の笑みを私に返すので した。
その執念を勉強に、何とか、、、活かしてくれないか、、、と親心に思うのですが、、、どうなんでしょう。