⑥ゴール
銀座から、有明に向かうと残りは5kmくらいになる。ヒザもモモも痛いうえに足裏に豆もできて、周り の人たちと幽霊軍団のように歩いていく。その上、海の冷たい風が真正面から襲ってきて、とても寒い。最後のカーブを右に曲がるとゴール地点が見える。 体力はまだあるが、足がもういうことをきかない。最後は走りたかったがそれもかなわなかった。でも完走の満足感は疲れた体を温めてくれた。
フィ ニッシュ地点で、完走メダルをもらい、43番の荷受け場所で預けた荷物も受け取り、着替えようと更衣室に向かう。女性は手前、男性は奥側から入るとそこ は大きな体育館のような建物で、何と中は男女一緒だった。まるで混浴の宝川温泉のようだ。しかも私が陣取った場所のすぐ近くには係りのかわいい女の子がい るので着替えづらい。 汗まみれのパンツまで着替えたかったが、ジャージのみの着替えで我慢をした。女性はもっと大変そうで、競技用スパッツの上からGパンをはいてい る人もいた。
しかし、家で飲んだビールは旨かった。足は痛いが体力は残っていたので旨かった。食欲はなかったがビールは旨かった。終わりよければ…ではなく、「ビール旨けりゃそれで良し」、チャンチャン。

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