先日、大学来の友人Tと話していると、Tは中3の娘にいつも勉強を教えているらしいのです。
国語、社会、公民は父 親の得意分野であるので父親が、数学と理科は母親がと、それぞれの得意分野を教えているらしいのです。「それはすごいな」と親の根気に感心し、「えらい子 供だなあ」とそれを受け入れる子供に感動し、私などは二重に驚愕と尊敬の念をいだかざずにはいられません。
わが身を振り返ると、私が現在中2の息子に勉強を教える時の「面倒臭さ」と、教えられる息子の露骨なまでの「嫌そうな顔」、により私はそのような行為は彼が小学生の時にすでに放棄しています。
と ころが、先日ある雑誌を読んでいると、友人Tよりも、もっと感動する親子がいて、かの読売のナベツネさんは、息子が学生の頃、参考書問題集はすべて父親 が3冊ずつ買ってきて、1冊は息子用、1冊は息子の部屋で2人で勉強するとき用、1冊は自分の寝室に置き子どもが眠った後に明日子供に教えるために2時間 くらい予習をする用で、さらには、高校受験前は10年間の英語と国語の過去問をまずはすべて父親が解き、傾向と対策を練り、子供に教えたそうです。
世 の中には「教育パパゴン」(ナベツネさんのエッセイの題名)がいるものだと、少しは見習わなければいけないなとは露ほども思わず、今日も勉強をし ないでだらだらとゲームをやる子供の横で、そんな雑誌を読みながら、すごい親子がいるなと感心しながら酒をだらだらと飲む父親でした。

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