昨日、外国人と話していると、いま日本に物を運んだり日本から物を運ぶ飛行機や船は自国の空港なり港に帰ると、「5days」の放射能検査が義務付けられているそうです。

 だから、放射能そのものへの恐怖はもちろん、その検査の煩わしさと飛行機や船を5日間も寝かさなければいけない損失で日本に来るのを拒否し始めているようです。

 資源を持たない貿易立国である日本にとってこれはゆゆしき問題であります。

 日本のリーダーたる者、変にすねたり、イラついたり、言葉に力を込めれば国民は「一所懸命やっているんだな」と思ってくれると勘違いしたりしている場合じゃありません。 

今こそ世界に対して「日本は大丈夫だ、これからこういうタイムスケジュールで原発から出る放射能物資は抑える」と将来の見通しを打ち出し、身内でナアナアの保安委員会とかではなく世界的権威を日本に呼んで、一緒に検証してもらって、その安全性を世界に発信すべきです。

そもそも原発の何が問題なのか、もう皆様もTVで研究されていると思いますが復習をすると、最大の課題は原子炉を冷やして安定してとめる状態にすることで、そのためには冷却システムの作動が絶対必要条件です。原子炉に水を入れると燃料の崩壊熱で水が蒸発します。冷却システムはこの蒸気を冷やして水に戻して循環させることによって圧力を高まらないようにします。だから今回のように消防車や電動ポンプで水を入れるだけだと、炉内の圧力は高まり、壊れたり爆発したりする恐れがあるのでベント(排気)をせざるをえなく、放射能物資が外に出て、毎日大騒ぎになっているわけです。

これを直すために現場の作業員は日夜がんばっているわけで、それがいつどうなるかの見通しがはっきりしないから外国の船が日本手前で航路を変え香港に荷卸しをしてしまうのです。

 このままで行くと日本は「逆鎖国」状態になって、世界の誰からも見捨てられたまさに「陸の孤島」になってしまいます。民主党でも自民党でも他の党でもそのほかの人でもいいから、日本のリーダーとして誰かがんばってくれ、お願いだから。

税理士法人SETACS