このところ余震が収まってきたような感じですが、そもそも余震は本震で歪んだプレートのひずみを直す微調整として起こり、最後はでかい調整が入って、やっと収束するのだそうです。

 今回は本震がM9と大きかったので、最後の余震もM8並みになるのではと言われていて、それは今日に来るのか10年後に来るのかわかっていないのです。

 人間が海に潜るときにお尻を「くっ」と空のほうに持ち上げますが、それと同じでプレートも沈み込むときに、ちょっと持ち上がってから沈みます。その持ち上がった部分が「アウターライズ」で、人間と違ってプレートは堅いので曲げられると割れてしまいます。

 それで起きるのが「アウターライズ地震」で、この地震は揺れ自体は大したことはないが、海の浅いところで起きるので大きな津波がまたやってくるというのです。

 今回の大震災で大津波にあった地域はただでさえ地盤が沈んで建物が流され、その地は平面化されていて、そこを大津波が襲えば、もっと内陸にその脅威はやってくるということです。

 そういう対策というものはいま日本政府は考えているのでしょうか、原発処理に追われて何もできていないように見えます。しかも福島原発終息への工程表に防波堤の増強、高くするための建設は盛り込まれていません。

 視野を広げるためにも、世界の英知を借りて、様々な方向に対策と鳥瞰図を見るような眼を向けられるような体制つくりをしてもらいたいものです。

税理士法人SETACS