今回の福島第一原発の人災により原発は怖いということが我々国民の間に浸透しました。

 「あの部分だけ切り取って海に流しちゃえ」とか「ロケットで囲って宇宙に飛ばしてしまえ」などと飲み屋での解決論は到底に無理な話です。

 だから日本にある54か所の原発をすぐに止めてしまえ、というのも日本のあちらこちらが益々暗くなるので、無茶な話だろうけど「浜岡原発」だけは止めた方がいい、ここだけはヤバいよ、という意見が大勢になってきたようです。

 その理由の第一が、日本列島の乗っかっているプレートのまさにひずみの上に乗っかっているのだし、さらには地震学者が口をそろえて「この地で東海地震は必ず起こる」と言っていることです。

 第2の理由が、もうそれはただ単に「浜岡原発」の1号機、2号機は福島第一と甲乙がつけがたいほどにボロボロということで、大地震、そのあとやってくるかもしれない津波にのまれたらひとたまりもないということです。

 福島の方々には失礼な話ですが、「浜岡原発」は東京までの距離200kmと福島よりも近く、さらにすぐ近くに大都市名古屋もあり、しかも風は東京向きのようです。

 今の福島第一原発の事態を見ていると、一度原発がやられるともうどうにもなりません

 しかしこの原稿を書いている日の新聞には、中部電力が浜岡原発3号機を今年7月に運転再開を決定とあります。

 これは中部電力という一民間企業が決めていいことなのか、はなはだ疑問を抱きながら、「他はとりあえずいいから浜岡原発だけは止めてくれ」と最後のお願いをするものであります。

税理士法人SETACS