21. 英国のユーロ危機対策は正義なのか? 2011.11号掲載
イギリスがユーロ崩壊危機を懸念して、ユーロ圏内各国の英国大使館に対して、銀
行預金封鎖などがあった場合などに引き起こされるであろう暴動、社会混乱事態に備
えて自国民保護の対策をするよう指示をしました。
なんか他人事のようですがそれもそのはず、イギリスはEU加盟国でありながらEUの
共通貨幣であるユーロを導入することはせず相変わらずの自国通貨であるポンドを
使っています。
ユーロ圏のイタリア、フランスそして世界最強と言われたドイツの国債までもが売
れ残ってしまい、英国政府はユーロ崩壊がもうそこまでに来ていることを予測し、そ
うなるとユーロ圏の経済規模が半分にまでなってしまうのではないかということを懸
念しているようです。
一見すると、英国だけは助かろうというこの英国政府の姿勢は果たして正義なの
か、はなはだ疑問なのですが、いかがなものなのでしょうか。
税理士法人SETACS