11月8日にオリンパスは不可解な巨額企業買収の使途不明金1400億円が、実は
過去の投資の失敗による損失を隠していて、その穴埋めに使われたことを嫌々ながら
も発表しました。

 その粉飾スキームは、企業を買収する際によく使われるものであるが、その粉飾自
体は相当に頭が切れ、各方面への複雑な人脈があるような人でなくては出来ないとい
うものだそうです。

 このスキームについてかみついたのが前社長のウッドフォード氏なのですが、この
スキームを知ったのはたぶん社長になる前の取締役時代と言われています。というこ
とは、その時にこの件について告発できたわけで、なぜわざわざ社長になるのを待っ
てやったのか。

 世間では大組織を告発した英雄のように言われていますが、この告発は果たしてそ
の時間差攻撃的にも正義であったのかどうかは、はなはだ疑問が残るものでありま
す。

 ちなみに、この粉飾スキームを考えた人物は、元野村証券マンで今は独立して投資
顧問業をやっているY氏と言われています。Y氏の羽振りは大したもので、Y氏の神
保町の事務所には何本ものロマネ・コンティが並んでいるらしいということです。

 オリンパスの損失隠しのお金はあちらこちらにばら撒かれているようですね。

税理士法人SETACS