どおりで周りに結婚していない人が多いなあと思っていたら、50歳時点で男性5人に1人、女性10人に1人が「×なし独身」ということがどこからか発表されました。

 これは将来に不安があるのかないのか、伴侶を持つことが将来の負担になるのか、それとも生涯一人で生きていく自信があるのか、また一人が好きなのか、それともモテ過ぎるとかそうでないのかなどなど、その他の大人の事情とやらがあるのか、それはわかりません。

 そんな中、「×なし独身」はもちろん「×あり独身」にも「子だくさん」にも、さらには「結婚を後悔している人」もっとさらには「結婚に寂寞感を感じている人」すべての人が影響を受ける消費税増税が民自公の3党合意で決まってしまいました。

 最初は、増税分は全て社会保障に当てますと言っていましたが、今回はその増税分から1%だけとりあえず生活保障に回しましょう、ということです。

 さて、ここで歴史に立ち返ってみますと、社会保障のない時代に子供はたくさん生まれています、

 「僕は8人兄弟の一番下」だとか「私は10人兄弟の3番目だ」という人たちの親の年代は戦後のお金も物もない時代に結婚し、とにかくたくさん産んで田んぼを手伝わせようという農家的発想で子供をたくさん作り、将来の自分の生活設計をそこに求めてきました(と思う)。

 これを逆に考えると、老後の社会保障が厚ければ子供はいらないと考える人が増え、日本は益々少子化への道、2050年人口8千万人へと進んでいくわけです。

 だからそんなに社会保障はいらないんじゃないかと言うと怒られそうなので言いませんが、国民の皆さんが子供を産んだ方がより得と思える社会保障を考えた方が良いのではないかと思います。

 ところで、私の周りの友人たちは「×なし独身」同志で集まって楽しくお酒を飲んだり歌ったりしているようです、「君らの中でどうにかくっつけないのか」と時々大人の提案をしてあげているのですが、「この歳になったら慎重に選びたい」と38歳からずっと同じことを言っています。

 この答えのどこかに「×なし独身」の理由が隠されているのかもしれません。

税理士法人SETACS