大リーグでは、常にすべてのチームの戦力が均等になるようにし、競争させることにより人気を維持してきたので、下位チームほどドラフトとトレードにより有望選手を獲得し易くなっています。

 また、シーズンの2/3を過ぎたところで優勝争いの可能性がなくなったチームは来シーズンの補強に備えて高給取りの選手を放出します。

 その中、イチローの所属していたマリナーズは信じられないほどのドラフトとトレード下手で毎年下位を低迷してきました。そこで高給取りのイチローを放出することにより一商売をすることにし、そこにたまたま外野手に故障者の多かったヤンキースが手を挙げたわけです。

 大リーグでは年々高給野手の価値は下がり、ある程度の数が必要な投手の価値が上がっています。 

 したがって、ヤンキースが来シーズンも高給野手であるイチローと契約するか否かは全く未知数であり、華やかに見える電撃移籍も裏ではシビアなビジネスが行われているというお話でした。

税理士法人SETACS