1. 七味唐辛子について

辛い食物は基本的には好きではありません。辛みは「味」でないからです。「やや辛」なら美味しく食べられますが、今はやりの激辛は最初から食べる気はありません。

しかし七味唐辛子は大好きで、蕎麦、うどんはもちろん、居酒屋のメニューのほぼ95%に七味唐辛子をかけて食べます。「みんな同じ味になるのでは?」という疑問がわきますが、まあかけます。

唐辛子は、ボリビア、ペルー辺りが起源で、コロンブスのアメリカ大陸到達により欧米アジアに拡がり、日本には1600年前後に秀吉の朝鮮出兵時に朝鮮半島から持ち帰ったという説や、逆に日本から朝鮮半島に伝わったことを書いた文献が李氏朝鮮時代に残っているようです。

そんな中、江戸時代(1625年)に「からしや中島徳兵衛」が日本橋薬研堀町で「七味唐辛子」を売り出しました。なんと、その店は今でも浅草で「やげん堀中島商店」として残り、「七味」には、唐辛子、焼唐辛子、けしの実、麻の実、粉山椒、黒胡椒、陳皮が入っているそうです。

この浅草寺前にある「やげん堀中島商店」と「山椒が不作なら暖簾はかけぬ」と山椒重視の清水寺前の「七味屋本舗」、善光寺前の「生姜」の入った「八幡屋磯五郎」を日本三大七味唐辛子と呼びます。

お寺の前にお店を構えているということは仏さまも「七味唐辛子」を好きなのかもしれません。

さて、今日はどんなツマミに七味唐辛子をかけて、どんなお酒を飲もうかな、乾杯。。。

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