-アレフの税務調査-
朝日新聞によりますと、オウム真理教改めアレフのパソコン会社に対して税務調査を行い、3年間で7億円の申告漏れ(売上等の洩れ)があり、9億 円の追徴課税(支払う税金の額)をしました。申告漏れよりも追徴課税が多いのは加算税、延滞税があるからです。
パソコン会社はそれでも1年間で80億円の売上で申告していたのは驚きです。
96,97年は黒字申告、98年は赤字申告でした。
今回のこの調査は税務署が税法の罰則規定のあらゆる手法を使って行ったようです。
例えば、
① 青色申告の承認をさかのぼって取り消して96,97年の赤字の繰越(青色申告であれば5年間繰り越せる)を98年に認めずに追徴課税。
② 消費税の経費となる仕入については帳簿をつけてなくては認めないという制度を利用して、すべての仕入を否認(売上の5%分まるまるに追徴課税!)
アレフは、経理関係のデーターをパソコンで処理してパソコン通信で本部に送信した後データーを消すなどやっていたようでした。
しかし、追徴した税額を回収できるかどうかは税務署の徴収舞台の腕次第、さてどうなるのでしょうか。

税理士法人SETACS