神保町を考えるトークショーでは、三省堂の社長(70歳くらいか)が一般参加の人から「三省堂の名前の由来を教えてくださ い」との質問に老練かつユーモアを持って答えていました。とても面白かったのでご紹介します。細かい描写は覚えていないのですが概略は次のようなことでし た。
創業者である祖父が孔子の論語の中の一節である「われ日にわが身を三省す」の言葉から命名したのですが、祖父が論語をすべて読んで、その中の 優れた言葉を選んだとはどうも言い難い、なぜならば、自分も興味を持って論語のどの辺からとったのかを調べてみようと紐解いてみると、10巻20篇もある 論語の中の一巻目しかも一番最初のほうのページにその言葉があるのです。
どうやら論語から社名を考えるというアイデアはあったのですが、最初のところをちょこちょこと読んで選んでしまったようなのです。だから、えばって言えるような社名ではないのですよ。
神保町の冠たる三省堂書店社長の見事な自虐的なお答えでありました。

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