、就任前は威勢の良かったトランプも議会が言うことを聞かないと大統領令もタダの紙であることが分かったせいか、施政方針演説では、すっかりおとなしくなってしまいました。
①インフラ投資に10年間で1兆ドル→1兆円の立法措置を議会に求める。②法人税率15~20%の減税、所得税率35%の減税→歴史的な税制改革。③経済成長率4%→まずは経済のエンジンを再起動。④10年間で2500万人雇用創出→数百万人の雇用を生む。
 このように具体的な数字は言わなくなってしまったのです。
 しかし弱気のままではいられない、選挙公約でメキシコ国境に壁を造るだの、全米で老築化した4000もの欠陥ダムを補修すると言っていたので、「トランプに直してもらうしかないな」とい選挙民の要求にもこたえなくてはなりません。
 しかし、そもそも与党共和党の党是が「小さな政府」であり、大型投資や大規模減税が嫌いな党であり、早速、オバマケアの見直しにも反対されたり、身内にも蹴飛ばされ始めました。
 それにしても、トランプの年収はすさまじく、2005年の確定申告を公表した時の額が、年収170億円、納税43億円となっています。そして、娘イバンカ夫妻の資産は830億円、コーン国家経済会議委員長(ゴールドマン・サックスの元社長)の年収86億円、資産672億円、すごいですね。
世界の富豪ビル・ゲイツの役員報酬は1億円ですが、マイクロソフトの株の売却益や含み益で全盛期は年収1兆7千億円だったそうです。
 この方たちが比較対象になるかどうかはわかりませんが、皆さん、大したものです。
 そんなトランプもたまにはいいことも言って、トランプが「フェイク(偽)ニュースだ!!」と連日のようにメディア攻撃をし、逆にそれにより特需を受け、3か月だけでデジタル購読者数を増やしたニューヨークタイムズ紙はこんな記事を最近、載せています。
「日本人の蛮行」としてのこの記事は、「日本軍は20万人の女をさらい、天皇からの贈り物として兵士に与え、女は用済みになるとみんな殺された」、日本外務省の抗議に対しニューヨークタイムズ社は「日本政府は歴史改ざんに圧力をかけてきたと」フェイク情報を流し、さらに「日本は何万人ものアジアの女を性奴隷にし真正面から謝罪しないから」慰安婦問題が起きるんだというフェイク記事を載せます。
なあ、トランプよ、、ニューヨークタイムズはフェイク野郎だよな、君もたまにはいいことを言ってくれるよな、たまにはね。

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