アメリカでの年間寄付総額は16兆円で日本の年間所得税18兆円にほぼ匹敵します。対する日本の年間寄付総額は6千億円でアメリカの約4%です。これは税 制の問題が絡んでいまして、アメリカでは所得の50%まで寄付控除が受けられ、しかも、対象となる団体が多くありますが、日本では所得の25%までしか寄 付控除が受けられず、対象は、国・地方公共団体・特定公益増進法人のみです。さらに問題なのは、この特定公益増進法人というのは1万8千団体あるのです が、そのほとんどが官僚天下り用の官製団体なのです。結局寄付をしても税金を支払っているようなもので、しかも、官僚たちの多額の退職金稼ぎに回されてし まうのです。これでは日本には「寄付する」と言う概念は生まれませんね。

税理士法人SETACS