平成18年税制改正により、オーナー企業の過去3年間の社長の給料と会社の所得を足した平均が800万円を超えたら、新たな税金を召し上げようという法 律ができたのですが、「そんな法律はあまりにもひどいんじゃないの」という声があちらこちらから上がり、それに屈したか、国も「法律はできちゃったので廃 止できないけど、800万円じゃなくて、1600万円にするからさ」とやや譲歩をしてきました。
そこで驚くのは、「この法律を変えさせたのは、俺様の手柄だ」みたいな輩(やから)がずるずると輩出してきたことです。 先日の税法の勉強会でも講師の税 理士が、税法のテーマそっちのけで、「この法律が変わることになった少し前に私に連絡が入り、しかるべくところに指示をしたら、それからは5分おきに携帯 が鳴り、しかるべき指示をしたら・・・」と、まるで自分の指示により国が法律を変えたかのようなことを得々としゃべります。 あちらこちらで同じようなこ とを吹聴している人が何人もいるということも聞いています。 それならば、もうちょっと指示をして法律自体をつぶしてしまえば良かったのになあと、指示を しなかった私は思っているものであります。

税理士法人SETACS