アフリカ(北の地中海に面している国を除く)は今大変なことになっているようです。
世界には発展が特に遅れている ということで「後発開発途上国」に分類される国が49カ国ありますが、そのうちの33カ国がアフリカにあります。その大きな原因の一つに16~19世紀に かけて2千万人もの若者たちが奴隷としてアメリカなどの新大陸に売られることによって、国の発展力がなくなったことが挙げられます。
今のアフリカ ではそれと同じ現象が「エイズ」によって再現されているようです。2003年末のアフリカのエイズ患者は2500万人で、2003年だけで 300万人が新たに感染し、220万人が死亡しています。これは、1日で8200人が感染し、6000人が死んでいく計算になります。エイズ発生以来過 去約20年間でアフリカだけで2千万人超の人が死んでいます。
現代医学では、エイズは治療できませんが「抗エイズ薬」により発症や進行は遅らせることができ、この薬が出て以来アメリカのエイズのよる死亡者は70%も減ったそうです。
アフリカの2002年の平均寿命は40歳、2004年の栄養不足人口は33%で世界一多く、就学率は42%で世界一低くなっています。
エ イズと貧困と犯罪がセットでアフリカという国を蝕みます。停電になると感電しないですむので送電線や変圧器が持ち去られ、道路や橋などの援助建築資材は 盗まれ、舗装された道路のアスファルトは主婦がはがして燃料とされ、金がないのでコンドーム、抗エイズ薬は買えない状態で、貧困のため多くの女性が体 を売り、エイズがますます感染する。
このままではまた数世紀の間アフリカには暗い未来しかないのでしょう。アフリカの未来の芽を摘み取った欧米の国々は今こそアフリカに本気の援助をして、再建に力を貸してやってほしいと切に思います。

税理士法人SETACS