中華料理店の菜単、最近は和食のメニューにも「薬膳」という言葉が良く目に付きます。「薬膳」とは読んで字の如く薬が入っているわけではなく、中国最古 の医学書「黄帝内経」によると「五穀、五果、五畜、五薬これを用いて、飢えをみたすときは、これを食といい、病を療するときはこれを薬という」となってい て、現代語訳すると「おなかが空いている時に食べたら食べ物、身体に良いからと食べたらお薬」ということなのでしょう。
  このへんから「医食同源」「薬食一如」・・病気を治すのも食事をするのも生命を養い健康を保つためで本質は一緒・・という言葉も出てきているようです。
  また、料理に生薬を加えるのが薬膳なのではなく、中国医学の奥義としては「五味五性」を持つ食物を組み合わせて食事することが本当の「薬膳」となります。 「五味」は、酸味(肝臓に良く、消炎作用あり)、苦味(心臓に良く、のぼせに効く)、甘味(脾臓・胃に良く、痛みの緩和と滋養に良い)、辛味(肺・大腸に 良く、発散作用あり)、鹹(しおからい)味(腎臓・膀胱に良く、軟化作用あり)で、「五性」は、熱温寒涼平の食べ物のことです。

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