昨今、義務教育のあり方について、「ゆとり教育の弊害」とか「土曜日が休みになったので、ご飯の用意が大変だ」とか「先生 のレベルが下がった」等々、言われています。先生のレベルについては、我々には選択の余地がないのですが、学習の進め方を見ているとあながち変な方向 には行ってないような気がします。
というのは、私の小5の息子の算数などを見ても、小1、小2に足し算引き算を習い、小3に九九が言えるようにな り、小4くらいで割り算を習います。小5には四則計算がまじり、正方形の面積をかけ算で計算できるようになると、階段のような形の立方体の体 積=2×5×7+3×4×9などの計算をするようになります。
変則な形の立方体の体積の計算は、かけ算を足したり引いたりしないと求めることはできません。このように体系的に教えていくと難しい問題もその基本を元に解けていく仕組みは、実に正しい教え方だとつくづく思います。
私も当時、そのことを知っていたら、もう少しは継続的に勉強していたのになあ、頭が痛いから休みたいとかお腹が痛いから休みたいとか仮病も使わなかったのに。
ま た、これも息子のことで恐縮ですが、彼の入っている地域密着型の野球チームでは、監督やコーチが自分の子供がチームにいないにもかかわらず熱心な指導をし てくれています。練習の前後には帽子を取って深々とあいさつをさせます。昨今は近所のおじさんが他人の子供を叱ったりすることがなくなってきましたが、こ こではそれがあります。官民ともに日本の教育もまだまだ捨てたものではないなと思いつつ、お父さんにもそのあいさつをしてみなさいと、つぶやいたりもして います。

税理士法人SETACS