マタギとは、東北地方や北海道で主に冬の山林で獲物をとる猟師の集団のこといいます。
 マタギは、腹八分目の食事を心がけることにより肥らないようにし、さらには肥ることを嫌いお酒を飲まないのです。肥ると腰やひざに負担がきて思うように猟ができなくなります。
 肥ったマタギは「捨てマタギ」と言われ、猟では必ずばててしまうそうです。
 こんなにも気を使っているにもかかわらず、猟の1週間前からは脂っこい食事を避けます。脂っこいものを食べないということだけで、体は軽くなり、山歩きが楽になるからです。
 マタギを生業としていない人たちは、このようなつまらない食生活は必要ないのですが、「つまらない食生活」によらなければ、「健康維持」はできないという当たり前の理屈なのです。

税理士法人SETACS