平成22年上半期の直木賞は中島京子さんの「小さいおうち」が選ばれました。

 ほんわかしたような、してないような不思議な小説なのですが、その中に何ともおいしそうなお酒のつまみが出てきます。

 一流企業の会社に勤めるだんな様の家の女中である主人公が、旦那様の機嫌がよくなり突然お酒を飲みたくなった時に、お晩酌用に何か用意しているわけではないのに「つまみ」を作ります。

 小さく切って焼いた油揚げに山葵漬けを詰めてお醤油をひと垂らし、なんていうのは油揚げ好きな私にはたまらない一品で早速やってみると、辛口の冷にピッタンコの味わいでした。

 また、缶詰のコンビーフをサイコロに切って、お葱といっしょにちょっとあぶったりして、なんて書いてあると久々にコンビーフを食べたくなってきて、果たしてコンビーフってどこに売っているんだっけとスーパーに走り、これまた昭和の郷愁を万感に胸を躍らせながら、くるくると缶詰のふた(っていうのかあ?)を外し、葱をのせてちょっとあぶって、最近お気に入りのシーバスとホッピを混ぜたハイボールで流し込むと喉が「あぐっ」と喜びました。美味しいなあ、皆様もぜひお試しください

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