アフリカのアルジェリアで凄惨なテロ事件が起きてしまい、皮肉にも、にわかに注目を浴びてきたアフリカはこれからどうなっていくのか、現状を踏まえてみたいと思います。

 世界が注目する理由は、何と言っても「人件費が安い」ことで、各メーカーは、そもそも中国の人件費が高くなったので→中国の半分から3分の1で済む人件費月100ドルのベトナムに行き→もっと安い月25ドルのミャンマーに移り→ユニクロなどはもっともっと安いバングラデシュに生産を集中させてきました。

 そのような脱中国の流れの中、中国のアパレルが目を付けたのがエチオピアで、エチオピアの人件費は中国の10分の1で、国の成長率は15%以上あります。

 そのエチオピアに中国はどんどんと工業団地を作り、今年の夏ころには雇用を8万人に伸ばし、アフリカ全体を見ると中国人はすでに100万人が移住し、その他にも華僑が25万人いて、いずれは1億人をアフリカに移住させる予定のようです。

 なぜアフリカなのか、北アフリカはマリやアルジェリアと火種の多い地域ですが、「サブサハラ」と呼ばれるサハラ砂漠以南の地域では、天然資源開発以外の分野での成長が著しく進んでいます。

 またアフリカの人口の3分の2が25歳以下という活力に満ち満ちた人口で、今から2050年までの世界人口の増加の半分がアフリカから生まれることにもなります。

 これからの世界のリーダーはアフリカになっていく予感がします。

税理士法人SETACS