中国の台頭により、米国にとっての日本の存在意義は高まり、尖閣問題などで、日本が中国を刺激している状況は米国にとっては芳しくないものになっているようです。

 その中での、ルーピー鳩山の「尖閣諸島は中国の領有という気持ちはわかる」という香港での講演は日中問題をますますこじらせ、また安倍首相は米国のそういう気持ちをよくわかりながらも生来の生まれの良さから。右寄りの仲間議員に遠慮して、中国に対して強く当たる現状があります。

 という前提の中で、驚くべき情報として、中国の土地のほとんどが耕そうにも土地がやせていて、水もないので、中国の耕地面積は日本と同じくらいしかないということです。

 そうだとすると、日本の人口の10倍の人口を有する中国は世界最大の食糧輸入国にならざるを得ず、アフリカから土地を借りて食糧を量産しているという話にもうなずけます。

 したがって日本農業はTPPを怖がらずに、中国に営業をしていけば良いではないかという話は、ここでは主題でないので置いておきます。

 そして、米中関係として重要な未来として、米国は財政困窮のため10年間で国防費を5000億ドル削減するということで、それは年間5兆円の国防費削減となり、それに比して中国は表予算だけでも年間5兆円の国防費を増やしていくというのだ、それはすなわちこの10年間で米中の軍事バランスは完全に逆転をするということにもつながるのです。

 そうなると、今回のオバマ大統領と習近平国家主席との首脳会談の中で、習氏の「太平洋は米中という2つの大国を収るに足りる空間がある」と言ったことは、2007年に中国首脳が「米中両国でハワイの東と西で太平洋を分割したい」と米太平洋軍司令官に発言し、後で「冗談だった」と言ったことも、中国の将来への限りない欲望という名の中華思想かもしれない。

 ここで結びつくのが、中国の食糧を得るための米国との世界分割で、米国が乗ってこないなら軍事力増強というパワーでその方向に持っていきますよ、ということです。

 太平洋が米中で分割されると尖閣などは小さい問題で、、、まあそうならないことを祈ります。

税理士法人SETACS