関東大震災の時に、最も建物の倒壊の多かった場所はどこか、大火災により何が倒れたのか燃えたのかが分からなかったので、そのデータが出たのはつい最近です。

 そのデータによると、なんと神保町の交差点から水道橋駅に伸びる帯で特に倒壊率が高いのです(神保町の方々には申し訳ない)。

 その帯の中では震度7、その周りでは震度5と大きな震度差があります。

 なぜか? ちょうどこの帯のところは昔、日本橋川が流れていて、江戸時代に日本橋川を埋め立て、その川の水は中央線や総武線であの辺りを通ると横に流れるお堀に流しているのです。

 だからこの帯状では、元々川があったという脆弱な基盤の上にあるので、揺れるのです。

 そう言えば、神保町のビルは、近くで道路工事をしていると「よく揺れるんだよね、建物が積み木みたいな構造なんだよね」と住民の方が語っていました。

 もしかしたら問題は建物ではなく、「帯」なのかもしれません。ご注意を。

税理士法人SETACS