2020年東京五輪のメーンスタジアムとなる新国立競技場は果たして必要なのか、「建設費が膨大である」「開閉式屋根はいるのか」「景観を損なう巨大建物が必要か」「サブトラックがない」「収容人数8万人の災害対策はあるのか」などなどの批判が巻き起こっています。

特に批判の急先鋒に立つのが、東大、ハーバード大で学び丹下健三の愛弟子にして文化功労章の槇文彦(85)さんで、普段は温厚そのものの紳士の怒りに驚いた建築界は、槇先生のおっしゃる通りだと、「規模を縮小せよ」との要望書を東京都などに提出しました。

その新国立競技場の設計者を選んだデザイン審査会の委員長が、高卒、元プロボクサーの安藤忠雄さんで、作風はコンクリート打ち放しで王道とは言えませんが、文化勲章を受け、建築界のノーベル賞であるブリツカー賞も受賞。この二つを受賞したのは丹下健三さんだけ。

 槇さんの主張は、ただ一つ「神宮外苑は濃密な歴史を持つ風致地区なのに、なぜ巨大建築物が必要なのか」、それに同調する神宮外苑の美観を保とうという人たちは「今の国立競技場を増設して8万人収容できるようにしたらどうか」と現実的意見を出しています。私見としては、槇さんに座布団1枚かな。

税理士法人SETACS